『草枕』 夏目漱石
『絵でよむ漢文』 加藤徹
『ジョン・エヴァレット・ミレイ展 図録』
職場への道中、こんな人を見た。
くたびれたスーツを着て、トボトボと駅へ向かうおじさん。
カツカツとヒールの音を響かせ、足早に改札を通り抜けていく女性。
プラットホームの端っこで、電話口にペコペコ謝り続ける若い男性。
何だかみんな、生きづらそう。
かく言う僕も、そんな生きづらさを感じている一人。
こんな世の中を、一時だけでもマシな気分で過ごすために生まれたのが“芸術”なのだろう。
美しいものに触れている間は、このドロドロした世界を忘れられる。
そして、ポカポカした陽気の中、爽やかな風を浴びている心地になれる。
この三冊は、どれも美しい本ばかり。
どの本のどのページでもいい。
適当なところを開いて、そこに描かれているものを眺めているだけで、僕たちの“生きづさ”は陰に隠れ、この世界がちょっぴり過ごしやすくなります。
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