【司書おすすめ!】まんがで読破シリーズ

教養
ヨウヘイ
ヨウヘイ

こんにちはー!司書ライターのヨウヘイ(@librarian__y)です♪

突然ですが!

  • 人間失格
  • こころ
  • 破戒
  • 罪と罰
  • 蟹工船
  • 銀河鉄道の夜
  • カラマーゾフの兄弟
  • 変身
  • リア王
  • ファウスト

この10作品のうち、あなたは何冊読んだことがありますか?

全部読んだことがあるよー

って方は、少ないのではないかと思います。

「名前の知れた名作くらいは読んでおきたい!」

とは思いつつ、

「なんだか難しそうだし、全部読んでいる時間も無いし・・・。」

なんて色々と理由をつけて、結局他の本を読んだりしていませんか?笑

ネコタロー
ネコタロー

バレたか。

今回はそんなあなたに、とっておきの本を紹介したいと思います。

それがこちら!

出典:Team Banmikas(https://www.teambanmikas.com/)

この「まんがで読破」は、数々の名作を漫画化したシリーズです!

敬遠しがちな古典作品でも、このシリーズで読めば、楽しんであらすじを知ることができます。

ヨウヘイ
ヨウヘイ

僕も司書として働く上で、いちおう名作は押さえとかなきゃいけないので、「まんがで読破」には大変お世話になりました^^;

この記事では「まんがで読破」シリーズの概要・魅力・注意点・おすすめタイトルについて、お話ししていきます。

ヨウヘイ
ヨウヘイ

それでは、いってみましょー!

「まんがで読破」とは?

出典:Team Banmikas(https://www.teambanmikas.com/)

まずは、「まんがで読破」について簡単に説明します。

「まんがで読破」は、古今東西の名作を漫画化したシリーズです。

なんと、これまでシリーズ累計で130作以上が刊行されています!

その内訳は日本文学から世界文学、さらには思想書まで幅広いジャンルがカバーされています

この素晴らしい作品群を生み出しているのが、「Teamバンミカス」さん。

沖縄に拠点を置く、漫画専門の「著作会社」です。

彼らは「まんがで読破」の制作をライフワークとし、「まんがで読破シリーズを1000作品残す!」という熱い思いを持っているチームです^^

「まんがで読破」の魅力

「まんがで読破」の魅力
  • 漫画なので古い作品も読みやすい
  • 1冊あたり30分〜1時間くらいで読める
  • 読んだ後に原作が読みたくなる

漫画なので古い作品も読みやすい

いわゆる「古典」と呼ばれる作品を読んだ時、こんなことを感じたことはありませんか?

「言葉が古くて読みづらい・・・。」

明治に書かれた小説とかだと、表現が昔ながらで少し読みづらかったりしますよね^^;

昔の言葉に馴染めずに途中で読むのをやめてしまった、という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ヨウヘイ
ヨウヘイ

僕自身、何冊も挫折しました^^;

でも、もう大丈夫!

この「まんがで読破」は古い作品でも、分かりやすい漫画にリメイクしてくれています。

漫画を読みながら、楽しんで名作に触れることができますよ^^

1冊あたり30分〜1時間くらいで読める

過去の名作にチャレンジしようと思ったとき、

ネコタロー
ネコタロー

えっ、この作品って「上・中・下」の3巻に分かれてたの?

と衝撃を受けたことはありませんか?

特に海外文学には、複数巻になっている作品が結構ありますよね^^;

ヨウヘイ
ヨウヘイ

フランス文学の傑作、『失われた時を求めて』は岩波文庫だと14巻まであります・・・。

これだけの分量を読み切ろうと思うと、なかなかの覚悟が必要になります。笑

そんな長編でも、「まんがで読破」なら30分〜1時間くらいで読める分量にまとまっています

これなら、気楽に名作の世界観に触れることができますね!

読んだ後に原作が読みたくなる

「まんがで読破」を読んでいると、不思議と原作も読んでみたくなってきます。

ヨウヘイ
ヨウヘイ

漫画ではこう表現していたけど、原作にはどう書いてあるのかな?

なんて気になって、僕はあとで原作も買ってしまうことがしょっちゅうです。

「まんがで読破」を読んでから原作にいくと、あらすじは頭に入っているので読みやすいんですよね。

これまで難しくて最後まで読めなかった本でも、先に「まんがで読破」を読んでおけば、だいぶ難易度が下がりますよ^^

「まんがで読破」を読む際の注意点

内容を一部省略している場合がある

さて、こんなに素晴らしい「まんがで読破」ですが、1つだけ注意してほしいことがあります。

それは、「内容を一部省略している場合がある」ということです。

作品によっては大長編を1冊の漫画にしているので、省略してしまう箇所があるのは当然ですよね。

なので、「まんがで読破」に描かれているのが作品の全てではない、ということは頭の片隅に置いておいてください^^

とはいっても、もちろん重要なシーンはきちんと描写されています。

作品のあらすじを知る上では、あまり問題にはなりません♪

ヨウヘイ
ヨウヘイ

もし、「まんがで読破」を読んで気に入った作品があったら、ぜひ原作も読んでみてください!
きっと、新しい発見があるはずです^^

「まんがで読破」のおすすめ3選

ヨウヘイ
ヨウヘイ

このパートでは、司書の僕が特におすすめする「まんがで読破」作品を3つ紹介します!

①『人間失格』

まずは、太宰治の『人間失格』。

「まんがで読破」シリーズの記念すべき第一作目です。

この作品は、とにかく導入の表現が素晴らしいです!

『まんがで読破 人間失格』より引用

手記を書く男。
違和感を感じる笑みを浮かべる男の子の写真。
そして、「恥の多い生涯を送ってきました」という言葉。

ヨウヘイ
ヨウヘイ

『人間失格』の世界へ一気に引き込まれます。

②『グレート・ギャツビー』

続いてご紹介するのは、フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』です。

僕は高校生の頃に、村上春樹訳にチャレンジしてみたのですが・・・。

ヨウヘイ
ヨウヘイ

最後まで読み切れませんでした^^;

単調(に思えてしまう)場面が続き、途中で飽きてしまったんですよね。

でも、社会人になってから「まんがで読破」でこの作品に再会し、読み終わった後に原作に再チャレンジしたら、全然読みやすさが違いました!

もし、あなたにも途中で挫折してしまった本があったら、先に「まんがで読破」から読むのはとってもオススメですよ^^

『まんがで読破 グレート・ギャツビー』より引用

③『論語』

最後に紹介するのは、『論語』です。

そう。「まんがで読破」には、文学だけではなく『論語』のような作品もあるんです!

この作品はちょっと変わり種でして、中学生の少年が国語の授業で『論語』を習っていく、という内容になっています。

その先生というのが・・・

『まんがで読破 論語』より引用
ヨウヘイ
ヨウヘイ

牛さんです。笑

(後日、Teamバンミカスの方から「孔子→子牛のダジャレ」だと教えていただきました^^)

ふざけているのかと思いきや、この牛さんの授業がとっても分かりやすいんです。

ストーリーも面白いので、楽しみながら『論語』の勉強ができますよ!

まとめ

以上でお話しした内容をまとめると、こんな感じです。

  • 「まんがで読破」とは?
    ▶︎古今東西の名作を漫画化したシリーズ
  • 「まんがで読破」の魅力
    ▶︎漫画なので古い作品も読みやすい
    ▶︎1冊あたり30分〜1時間くらいで読める
    ▶︎読んだ後に原作が読みたくなる
  • 「まんがで読破」を読む際の注意点
    ▶︎内容を一部省略している場合がある
  • 「まんがで読破」のおすすめ3選
    ❶『人間失格』
    ❷『グレート・ギャツビー』
    ❸『論語』

僕自身、「まんがで読破」シリーズに出会って、読書の幅がかなり広がりました。

「まんがで読破」を読む前までは、どうしても過去の名作は読みづらくて、敬遠しがちだったんですよね^^;

でも、この漫画を読んでから原作を読めば、あらすじは分かっているので読みやすいんです。

名作と言われる古典にもチャレンジしてみたいな・・・。
でも、最後まで読み切れるか不安だな・・・。

こんな風に考えているなら、まずは「まんがで読破」を読んでみてください!

そして、あらすじを掴んでから原本を読めば、途中で挫折する可能性は大きく減りますよ^^

ヨウヘイ
ヨウヘイ

「まんがで読破」シリーズは電子版も出ています。
電子書籍は、Kindleなどの専用端末で読むのが快適でオススメです♪

最後に、現在刊行されている作品を列挙しておきます。

お時間ある方は、この中から興味のある作品をじっくり探してみてくださいね♪

「まんがで読破」シリーズの全作品

ヨウヘイ
ヨウヘイ

これまで刊行された「まんがで読破」の全作品を紹介します。

あまりにも沢山あるので、ここから先はお時間のある方だけご覧ください^^

1.『人間失格』太宰治

2.『こころ』夏目漱石

3.『破戒』島崎藤村

4.『羅生門』芥川龍之介

5.『罪と罰』ドストエフスキー

6.『蟹工船』小林多喜二

7.『銀河鉄道の夜』宮沢賢治

8.『戦争と平和』トルストイ

9.『堕落論・白痴』坂口安吾

10.『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー

11.『斜陽』太宰治

12.『武士道』新渡戸稲造

13.『学問のすすめ』福沢諭吉

14.『赤と黒』スタンダール

15.『変身』カフカ

16.『リア王』シェイクスピア

17.『明暗』夏目漱石

18.『ツァラトゥストラかく語りき』ニーチェ

19.『夜間飛行』サン=テグジュペリ

20.『ファウスト』ゲーテ

21.『神曲』ダンテ

22.『舞姫』森鷗外

23.『君主論』マキアヴェッリ

24.『わが闘争』ヒトラー

25.『ドグラ・マグラ』夢野久作

26.『資本論』マルクス

27.『悪霊』ドストエフスキー

28.『死に至る病』キルケゴール

29.『レ・ミゼラブル』ユゴー

30.『白鯨』メルヴィル

31.『グレート・ギャツビー』 フィッツジェラルド

32.『ドン・キホーテ』セルバンデス

33.『阿Q正伝』魯迅

34.『ユリシーズ』ジョイス

35.『失われた時を求めて』プルースト

36.『続・資本論』マルクス/エンゲルス

37.『葉隠』山本常朝

38.『種の起源』ダーウィン

39.『ヴェニスの商人』シェイクスピア

40.『それから』夏目漱石

41.『パンドラの匣・ヴィヨンの妻』太宰治

42.『水滸伝』施耐庵

43.『共産党宣言』マルクス/エンゲルス

44.『若きウェルテルの悩み』ゲーテ

45.『マクベス』シェイクスピア

46.『ジキル博士とハイド氏』スティーブンソン

47.『クリスマス・キャロル』ディケンズ

48.『五輪書』宮本武蔵

49.『或阿呆の一生』芥川龍之介

50.『古事記』

51.『日本書紀』

52.『源氏物語』紫式部

53.『好色一代男』井原西鶴

54.『論語』孔子

55.『千夜一夜物語』

56.『吾輩は猫である』夏目漱石

57.『病床六尺』正岡子規

58.『宇宙戦争』H・G・ウェルズ

59.『精神分析入門・夢判断』フロイト

60.『ブッダのことば(スッタニパータ)』ブッダ

61.『般若心経』

62.『続・論語』孔子

63.『孫子の兵法』孫子

64.『動物記』シートン

65.『昆虫記』ファーブル

66.『ゲーテとの対話』エッカーマン

67.『人間的な、あまりに人間的な』ニーチェ

68.『カーマ・スートラ』ヴァーツヤーヤナ

69.『西遊記』呉承恩

70.『アンチクリスト』ニーチェ

71.『黒死館殺人事件』小栗虫太郎

72.『旧約聖書』

73.『新約聖書』

74.『茶の本』岡倉天心

75.『ガリア戦記』カエサル

76.『枕草子』清少納言

77.『分析心理学・自我と無意識』ユング

78.『徒然草』兼好法師

79.『社会契約論』ルソー

80.『ハムレット』シェイクスピア

81.『方法序説』デカルト

82.『三国志』

83.『百人一首(新版)』

84.『おくのほそ道』松尾芭蕉

85.『椿姫』デュマ・フィス

86.『幸福論』アラン

87.『自由論』ミル

88.『四谷怪談』

89.『純粋理性批判』カント

90.『死者の書』

91.『戦争論』クラウゼヴィッツ

92.『地下室の手記』ドストエフスキー

93.『復活』トルストイ

94.『イリアス・オデュッセイア』ホメロス

95.『父と子』ツルゲーネフ

96.『失楽園』ミルトン

97.『国富論』アダム・スミス

98.『「いき」の構造』九鬼周造

99.『菊と刀』ルース・ベネディクト

100.『1984年』ジョージ・オーウェル

101.『女の一生』モーパッサン

102.『日本国憲法』

103.『ダ・ヴィンチの手記』レオナルド・ダ・ヴィンチ

104.『解体新書』杉田玄白

105.『老子』老子

106.『アンナ・カレーニナ』トルストイ

107.『少女地獄』夢野久作

108.『フロイスの日本史』ルイス・フロイス

109.『自省録』マルクス・アウレリウス

110.『平家物語』

111.『エミール』ルソー

112.『夢十夜』夏目漱石

113.『津軽』太宰治

114.『古代への情熱』シュリーマン

115.『十五少年漂流記』ヴェルヌ

116.『檸檬』梶井基次郎

117.『蒲団』田山花袋

118.『夜明け前』島崎藤村

119.『万葉集』

120.『車輪の下』ヘルマン・ヘッセ

121.『職業としての学問・政治』マックス・ウェーバー

122.『ソクラテスの弁明』プラトン

123.『地獄の季節』ランボー

124.『ナポレオン言行録』

125.『モンテ・クリスト伯』デュマ・ペール

126.『遠野物語』柳田国男

127.『立正安国論』日蓮

128.『史記』司馬遷

129.『善の研究』西田幾多郎

130.『相対性理論』アインシュタイン

131.『シャーロック・ホームズ 緋色の研究』コナン・ドイル

132.『モルグ街の殺人』エドガー・アラン・ポー

133.『コーラン』

134.『雇用・利子および貨幣の一般理論』ケインズ

135.『脱亜論』福沢諭吉

136.『痴人の愛』谷崎潤一郎

137.『坊っちゃん』夏目漱石

138.『菜根譚』洪自誠

139.『名作古典落語 芝浜・死神・寿限無 ほか』

ヨウヘイ
ヨウヘイ

最後まで目を通していただき、ありがとうございます♪

あなたはきっと、相当な本好きですね!笑

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