今回のお散歩は、ここ御茶ノ水駅からスタートです。
実は学生時代にバンドをやっていた僕。
昔は楽器屋巡りでよく御茶ノ水にやってきたものです。
でも、今日の目的は違います。
楽器屋さんを横目に明治通りを南へまっすぐ。
お察しのとおり、神保町方面へ向かいます。
たどり着いたのは、こちらのお店。
じゃん。ここ夢野書店さんは、古い漫画がたくさんある書店です。
店内はこんな感じ。
僕がかつて買ってた頃のコロコロコミックなんかもあったりして、めちゃ懐かしかったあ。
(「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」とか「超速スピナー」あたりの世代です)
棚を眺めていると、気になるタイトルを発見。
なんか聞き覚えあるなぁと思っていたら、ユニコーンのアルバム名でした。
あとで調べたら、こっち漫画の方が元ネタなんだとか。
値段を見ると1,100円。高いのか安いのか分からん。
でも中身が気になるから買ってみることにする。
いざレジへ。
古書店で本を買うときって、なんだかちょっぴり緊張する。
「ほう、この本を選んだのね」
って品定めされてる気がするから。
実際店員さんは何にも思ってないんだろうけど。
なんとか買うことに成功。足早に店を後にする。
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さて、ここからが神保町の醍醐味。
買ったばかりの本をカフェーで読むんだ。
あらかじめ調べておいた店に向かう。
お邪魔したのは、こちらTea House TAKANO。
僕はコーヒーよりも紅茶派なので、ここにしてみた。
どうやらスコーンも美味しいらしい。
お店に入り、店員さんに聞かれる前に「一人です」と伝える。
案内されたのは、大きなテーブルに8人くらいで座る席だった。
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前と横に人がいると本が読みづらい。
でも、今日は「神保町で買った古本をすぐにカフェーで読んじゃう休日」にするんだ。
意を決して「ヒゲとボイン」のビニールを剥がす。
ガサゴソするのは優雅じゃないから、なるべく音は立てないように。
ビニールを脱がして、ページをパラパラめくったところで気がついた。
ここで読む本じゃない。
なんというか、肌色の多い本だ。
そうこうしているうちに、頼んでいたロイヤルミルクティーとスコーンがテーブルに運ばれてきた。
僕は素早く「ヒゲとボイン」をリュックへ放り込む。
そしてミルクティーとスコーンを胃に運ぶことだけに集中した。
ホントは本を片手にゆっくり食べたかったのにな。
スコーンに付ける2種類ジャムが美味しかったけど、イチゴじゃない方は何味か分からなかった。なんかお花みたいな味がした。
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案の定、すぐに食べ終わる。
違う、そうじゃないんだ。
僕の休日はもっと優雅なはずなんだ。
だがしかし、目の前には空になったお皿とカップ。
こうなったら、もうお会計するしかない。
失意のまま注文レシートを手に取り、レジに向かった。
ありがとう。Tea House TAKANO。
別に君が悪いわけじゃないんだよ。
結局「ヒゲとボイン」を1ページも読むことなく、店を出た。
・・さて、これからどうしよう。
外は相変わらずのいい天気。
ここは食後の運動も兼ねて、一駅先の秋葉原まで徒歩で向かうことにする。
歩き始めると思いのほか日差しがあったかくて気持ちいい。
思ってた休日とは少し違っちゃったけど、まぁいっかぁ。
気分が上向きに転じたその刹那。
浜崎あゆみさんのポスターが所狭しと貼りたくられた車が、僕の真横を通り過ぎていった。
車体の後ろには「あゆちゃん号」の文字。
・・うーむ。
オシャレな休日を過ごすような人たちの世界に、あゆちゃん号なんて存在しないんだろうなあ。
それからは余計なことをせず、まっすぐお家に帰りました。
▼今回行ったお店
・夢野書店さん
▼買った本