【三冊書評】ニートの歩き方 / 聖☆おにいさん / フレデリック

教養

『ニートの歩き方』pha
『聖☆おにいさん』中村光
『フレデリック』レオ=レオニ

毎日ダラダラして生きていきたーい。
時折そんなことを考えてしまうあなたの道しるべとなる本が、『ニートの歩き方』です。
これは、日本一のニートとの呼び声が高いpha(ファ)さんによるニート指南書で、ニートの日常生活や生計の立て方が紹介されています。
これを読んでいると、「まぁ、そんなに肩肘張らなくても生きていけるか」なんて、少しだけ気持ちが楽になります。

続いては、『聖(セイント)☆おにいさん』をご紹介。
これは、仏教の祖 ブッダとキリスト教の祖 イエスが立川のアパートをシェアして、バカンスを楽しむという設定のコメディ漫画です。
二人とも休暇中なので基本的には毎日ダラダラと過ごしているのですが、そんな日常で起こる出来事を“アガペー”と“慈悲心”あふれる優しい笑いとともに描いているのが、この作品の魅力です。

『フレデリック』は、一見怠け者に見えるノネズミの話。仲間たちが冬に向けてせっせと仕事をしているのに、フレデリックはぼんやりとしています。
やがて冬になり、ノネズミたちは隠れ家に閉じ篭ると、最初はみんな楽しく過ごしていましたが、だんだん食料が尽きてきて、お喋りする気も失せてきます。そこでフレデリックがとった行動とは…
「人はパンのみにて生くるものに非らず」というキリスト教の言葉が思い起こされます。

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