【三冊書評】ツバキ文具店 / 海街diary / ふたりはともだち

教養

『ツバキ文具店』小川糸
『海街diary』吉田秋生
『ふたりはともだち』アーノルド・ローベル

『ツバキ文具店』の主人公は、鎌倉で文具店兼代書屋を営む雨宮鳩子。彼女のもとに、様々な事情の抱えた人が自分に代わって手紙を書いて欲しいと依頼に来る、というのがこの本のお話です。
話の筋はさることながら、鳩子が鎌倉で過ごす日常が、時間がゆっくり流れているようで、とても魅力的。
読んでいると、鎌倉に行きたくなります。

という訳で、お次は鎌倉が舞台の漫画、『海街diary』。腹違いの三姉妹と鎌倉で暮らすことになった浅野すずの物語です。
これを読んでいると、月並みですが、僕たちが“日常”だと思っていることは、決して“当たり前”なんかでは無く、ちょっとした拍子でひっくり返ってしまうほど、脆いものなのだなぁと感じます。
だからこそ、今の一日一日をしっかり噛み締めて生きていからければなぁ、と。

最後は「ツバキ文具店』から“手紙”繋がりで、『ふたりはともだち』という児童書を紹介します。
この本には、がまくんとかえるくんの物語が五つ入っていて、その中の『おてがみ』というお話は、がまくんが自分の家に手紙が来るのを待っている、というところから始まります。
たしか僕が小学生の頃、教科書にこのお話が載っていたはず。懐かしい気持ちになれます。

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