【三冊書評】風の谷のナウシカ / ルリボシカミキリの青 / はらぺこあおむし

教養

『風の谷のナウシカ』宮崎駿
『ルリボシカミキリの青』福岡伸一
『はらぺこあおむし』エリック・カール

『風の谷のナウシカ』は、巨大な産業文明が戦争で滅亡した後の汚染された世界に生きるナウシカの姿を描いた作品。皆さんご存知、ジブリ映画の原作となった漫画です。
この漫画版は全7巻に及ぶ大作で、映画では描き切れなかったナウシカの物語の全貌を知ることができます。
作中では、グロテスクに見える蟲に対しても愛情を持って接するナウシカの姿が印象的でしたが、“虫への愛”という面では、この人も負けていないかもしれません。

彼の名前は福岡伸一さん。次に紹介する本『ルリボシカミキリの青』の著者です。
子どもの頃、虫が大好きな昆虫少年だったことが長じて生物学者になったという福岡ハカセ。この本はそんな彼のエッセイ集です。
いわゆる“理科的”な話題も多いのですが、難しいテーマでも噛み砕いて解説してくれるので、文系ど真ん中な僕でも楽しく読み進めることができました。

『ルリボシカミキリの青』の中で福岡ハカセの子どもの頃のエピソードと一緒に紹介されていたのが、『はらぺこあおむし』です。
この絵本は、卵から孵ったあおむしが、果物やらケーキやらアイスやらを食べ過ぎてお腹を壊しながらも、最後は綺麗な蝶になるというストーリー。
でも、福岡ハカセの話によると、本物の蝶の幼虫は何でも手あたりしだい食べるのではなく、自分が好きな特定の植物の葉っぱだけをひたすらに食べ続ける偏食家なんですって。

今回の三冊はいかがでしたか?
この本たちが、あなたの「次に読みたい本」になってくれたら嬉しいです。

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